Timeless Vision 記者発表会

2025年11月11日「Timeless Vision」の開催に先立ち記者発表会が行われました。
登壇した増永眼鏡 米国法人社長・齊藤喜治氏からは、ブランドの歩みと、その120年にわたる歴史が語られました。
移り変わる時代の潮流を捉えながらも、常に革新と伝統のはざまで息づいてきたクラフトマンシップ。
過去のプロダクトを敬いながらも、単なる復刻ではなく、現代の技術によって新たなかたちへと進化させる姿勢が、増永眼鏡を世界へと広げ、国内最古の眼鏡メーカーとしての確かな地位を築いてきました。

米国法人社長・齊藤喜治氏
続いて、本展の特別アンバサダーに就任した片寄涼太(GENERATIONS)さん、そして出展作家・前田紗希さんが登壇。それぞれの眼差しで本プロジェクトへの思いを語りました。


片寄涼太(GENERATIONS)さん
片寄さんは、増永眼鏡のプロダクトを実際に身につけながら、その洗練された着け心地や展示への印象を語り、前田さんは同郷・福井県出身としての縁を踏まえながら、「これまでとは異なる方々に作品を届ける機会であり、互いに新たなきっかけを生む展覧会になるのでは」と述べました。さらに、自身の制作過程や技法への思索を交え、“時間の堆積”や“関係性”を主題とする作品の背景を語ってくださいました。
幾重にも時間を重ねてきた増永眼鏡と、時間そのものを見つめ続けてきた前田さんの創作、その出会いは必然のようにも思われます。
増永眼鏡にとっても、過去の貴重なアーカイブ・プロダクトを一堂に展示するのは初めての試み。
ものづくりの精神と人の感性がどのように響き合うのか、会場を訪れる人々の想像を掻き立てながら、記者発表会は静かな余韻のうちに幕を閉じました。

MASUNAGA1905 meets ARTISTS
“良いものをつくる” という原点から、世界の新しい1シーンへ。
増永眼鏡が120年にわたって守り続けてきたのは、
「良いめがねをつくる」という信念と、時代に応じた技術の追求。
120年の時を経て、いま、現代アーティストの感性と出会い、
新たな日常の風景を生み出そうとしています。
アートプロジェクト「MASUNAGA1905 meets ARTISTS」は、
青山からはじまる、世界の新しいワンシーンへの旅。
セリートや店舗での作品展示といった小さな表現が、
誰かの暮らしのなかで、そっと風景を変えていく。
アーティストにとっては、創作・表現が人とつながる機会に、
訪れる人にとっては、美意識との思わぬ出会いに。
アートとともに広がる風景のひとつひとつが、
やがて世界のシーンを彩り、MASUNAGAの物語を紡いでいきます。
これからも、もっと多くのシーンで私たちのめがねを愛していただけるように。
MASUNAGAは良いめがねをつくり続けます。
「MASUNAGA1905 meets ARTISTS vol.1 Saki Maeda」
第1弾のコラボレーションアーティストは、福井県出身の前田紗希。
11月11日(火)よりMASUNAGA1905青山店で展示、全国の直営店にて
フレーム購入者に限定コラボレーションセリートを配布中です。
開始日:2025年11月11日(火)〜
会場:MASUNAGA1905 青山店(作品展示)/全国直営店舗(限定コラボレーションセリート配布)

第1弾アーティスト:前田紗希

前田紗希について1993年福井県生まれ。2015年京都芸術大学美術工芸学科油画コース卒業。近年の個展に2021年「convergence-boundary」(Artist-in-Residence賀茂なす/京都)、2022年「Accumulating as we pass by」(YUKIKOMIZUTANI/東京)、2024年「constancy of space」(京都 蔦屋書店6F アートウォール/京都)、2025年「Interplay」(MISA SHIN GALLERY/東京)。2021年「CADAN ROPPONGI presented by Audi」(Hills Cafe/Space/東京) 、「Contemporary Art Fair at HANKYU LUX -Game Changer-」(阪急うめだ/大阪)、2023年・2024年「Art Basel Hong Kong」にMISA SHIN GALLERYより出展。ペインティングナイフのみで油絵具を何十層にも重ね、反応の連鎖によって構成されていく世界と相互関係を、個となる最小単位の幾何学形態を描くことで提示する。