HISTORY
礎となる歴史
当時は東京や大阪といった大都市に住む文化人層からの需要がほとんど。地方でまだ眼鏡の必要性が理解されていなかった時代に、「これからは教育が普及し、多くの人が眼鏡を必要とするようになる」といって福井で新しく眼鏡産業を興すのは、独創的で挑戦的なことでした。
五左衛門は福井を眼鏡の産地として盛り上げるため、育った職人を次々と独立させ、職人たちの学問教育まで手掛けました。このような挑戦的、かつ人や地域のために動く無私(無欲)の精神が増永眼鏡には100年以上経った今も根底に流れており、その歴史が今の増永眼鏡へと続くすべての礎となっています。
PHILOSOPHY
実直さが革新性を生み出す
今世の中では何が求められているのか、増永眼鏡はどうあるべきか。市場と自社をよく見つめながら次に取り組むべきことに向き合い続け、おかげさまで市場の中で革新性を評価いただくことも少なくありません。
ただ、その革新性の土台となるのは他でもない「実直さ」です。「新しいことを始める」ことを目的とするのではなく、目の前にいるお客様に向き合い続けること。増永眼鏡では、200以上にわたる眼鏡づくりの工程を社内で管理・製造しており、また直営店を自社で持つことで、職人からお客様の手に渡るまでの一気通貫したものづくりを心がけています。
ほぼすべての工程を自社で責任を持ってこなすからこそ見えてくるひとつひとつの課題やニーズ。それらに実直に向き合う姿勢が、増永眼鏡の新しい取り組みを生み出し続けています。
工場の運営上のことだけを考えれば、自社の苦手な部分は外部の工場に委託して、得意な分野だけに注力した方が効率はいいでしょう。
ですが、時代の流れによって委託先の工場や市場の状況が変わってしまう可能性は多いにあります。そうなった場合にも、ノウハウを自社で持ち続けていたら、変わらずにユーザーの方によい眼鏡を提供し続けることができる。眼鏡づくりの多くの工程を自社で担い続けることの負担は少なくはありませんが、それによって得られるユーザーの方と小売店からの信頼は、負担を補ってあまりあるほど我が社にとって大切なことなのです。
ほぼすべての工程を自社で責任を持ってこなすからこそ見えてくるひとつひとつの課題やニーズ。それらに実直に向き合う姿勢が、増永眼鏡の新しい取り組みを生み出し続けています。
工場の運営上のことだけを考えれば、自社の苦手な部分は外部の工場に委託して、得意な分野だけに注力した方が効率はいいでしょう。ですが、時代の流れによって委託先の工場や市場の状況が変わってしまう可能性は多いにあります。そうなった場合にも、ノウハウを自社で持ち続けていたら、変わらずにユーザーの方によい眼鏡を提供し続けることができる。眼鏡づくりの多くの工程を自社で担い続けることの負担は少なくはありませんが、それによって得られるユーザーの方と小売店からの信頼は、負担を補ってあまりあるほど我が社にとって大切なことなのです。
大量生産・大量消費の時代を経て、「ただ、いいものをつくれば売れる時代」は終わりました。だからこそ、今必要なものは何かを考え続け、目の前のことにひとつずつ向き合う誠実さ、そこから生まれる革新性を大切にしたいと考えています。
VISION
より広く、ユニバーサルなブランドへ
「当社は、良いめがねをつくるものとする。できれば利益を得たいが、やむを得なければ損をしても良い。しかし、常に良いめがねをつくることを念願する」
増永眼鏡には、この言葉が創業以来、社是として掲げられています。我々の考える「良いめがね」とは、「かけ心地・デザイン性・耐久性」の3つがバランス良くそろっていること。3つすべてをそろえるためには、高い技術やトレンドへのアンテナ、そしてそれらを融合させる風通しの良い組織体制など、さまざまな要素が必要です。眼鏡は、フレームをつくるメーカーだけではなく、小売店の方々による検査・加工・調整によって完成します。そのすべてがバランスよく融合されてはじめて「良いめがね」になるため、良いものづくりには小売店との連携が欠かせません。
そういった意味においても、我が社では「自社で直営店を持つこと」に大きな意味を見出しています。お客さまと直接やりとりができ、フィードバックが溜まりノウハウが蓄積され、次のものづくりやサービスの向上につなげることができるからです。
実店舗でのやりとりを大切にしたいといった思いから、これまで我が社ではECサイトは開設していませんでした。ただ、新型コロナウイルスの影響がまだまだ根強く残る昨今、非接触型の販売のかたちでの「良いめがね」の届け方にも挑戦していかなければと思い、この度のECサイト制作に踏み切っています。
いついかなる時も、良いものづくりを第一に考えて行動する。これは昔から現在、そして未来にかけても揺るぐことのない信念です。
増永眼鏡は、幅広い人々に使われるユニバーサルなブランドを目指しています。現在は、ファッションや眼鏡が好きな方、業界の方には高く評価していただけていますが、まだまだ一般の方には届いていないと感じるのが事実です。もっと「増永の眼鏡を買いたい」「使ってよかった」と感じてもらえるように、日々尽力してまいります。
会社が続いていくということは、社会に何かしらの形で求められているということ。大量消費社会の次の時代、ものに対する人々の価値観はどんどん変わっていくでしょう。100年以上の歴史ある企業として、「よいものを身につけること」の素晴らしさを多くの方に届け、必要とされるために、実直なものづくりと発信を続けていきます。